とことこギャラリー
私の時空
残酷な時間の流れを日々感じていると、私はこの時間という存在を様々な思いで考えてしまう。
時間=物質の変化量÷空間の性質
地球の百九倍の直径を持つ太陽。この太陽をサッカーボールくらいのサイズに爆縮させるとブラックホールが生まれる。このブラックホールの重力はとにかく恐ろしい。とてつもない重力で周辺の空間を曲げている。ブラックホールの外側から内心に向かっていくと、その上の時間の流れる速さは徐々に落ちていく。強烈な重力が時間に制限をかけていくからだ。つまりブラックホールの外側の領域とその内側の境目、つまり情報伝達が可能な「事象の地平面」にくると、光が消えて外からは見えなくなる。
物が事象の地平面を通過する瞬間を見ることはできない。事象の地平面の内側を過ぎると、二度と元の宇宙には帰れない。光も時間も周辺物質も飲み込んでしまい、二度と戻さない。光を飲み込んで離さないブラックホールの重力は光速より速いという説明ができる。
長さ三十万キロメートルの超高速列車は、長さ三十万キロメートルの直線ホームを一秒で通過する。しかし、ホームの上では通過時間一秒だが超高速列車内では、この一秒よりはるかに遅い。
確かロシアの実験であったと思う。ボーイング747にて原子力時計を積み込みで離陸させて時間を計測した。すると機内の時間は地上より遅かった。
東京のシンボル、スカイツリーでも面白いことが起きる。展望室と地面での時間差を計測すると、高所の展望室の時間は地面のそれより遅い。地球の重力の作用が、高所の展望室では弱くなるためだ。
冴崎 陽一郎
2026.08.31
